2007-03-26

13.ルクソール西岸へ

12月15日
今日のモーニングコールは6:30
でも、やっぱり6:00に起床。
部屋から見れる朝焼けがとっても綺麗。
シェラトンルクソールはナイルのすぐそばに建っているんだけど、
部屋からナイルが見れるなんて、本当に幸せ。
うそみたい。


夕焼けじゃないよ、朝焼け

早起きはナントカってホント

モーニングコール後、すぐに朝食を食べにいったんだけど、
なぜか日本人だけ一番奥のちょっと暗めな場所に隔離されてる。
昨日からどうもこのシェラトンルクソールってホテル好きになれない。
ビジネスライクな感じでちっとも親切じゃないし、
そのくせ高級ですっ!みたいな顔してる感じがするんだよね。
でも、朝ごはんは美味しかったですよぉ~
特にエジプト料理でフールっていう
金時豆を煮つぶしてトマトやピーマンや玉ねぎのみじん切りを
トッピングして食べる料理が、すごく気に入って、
わりとどこの朝ごはんにもあったからよく食べました。


まだ暗いホテルロビー

料理は美味しかったシェラトン

今日はナイル西岸の観光です。
シェラトンホテルロビーからナイル川へそのまま降りて
2台の船で出発。
今日は【死者の谷】に行くせいか、モっちゃんがガラベイヤを
着て登場。いつもと全然違う人みたい。
真っ白なガラベイヤはパリッと糊がかかっていて、
ステキですわ。

なんともカラフルな船

ディーゼルオイルの匂いにやられながらも、ナイル川を横断。
右側の東岸は川すれすれに高層ホテルが並んでるのに対して
左側の西岸は河川工事も行われておらず、岸には草が生い茂り、
牛が草を食んだりしてるのよ。
これは東岸は生者の町、西岸は死者の町だからなんだけど、
きっと東岸の土地はすごく高くなって
新しいホテルもなかなか建てられないかと思うから、
いっそのこと西岸に作ろうってことには
この現代でもならないのかな?
古代エジプトの宗教や人種などほとんどが今は見る影もないのに
そこだけ、継承されてるって不思議。


こっちが西岸

こっちが東岸

気持ち良いよぉ~

西岸について、船を降りて駐車場まで移動。
ここには屋台で売られるアエーシやそれを買って食べる
エジプシャンの姿が間近で見れました。
エジプトに来てはいるけど、ハードかつ厳重警備なツアーのおかげで
普通に生活している人たちと普通に話したりする機会が
ほとんどない今回の旅行。
町の景色はほとんどバスの中から眺めてる状態で
たまに接するのはホテルの人やお店の人だけ。
なので、こういう景色はとても新鮮なのである。

そのままバスに乗り、最初は【メムノンの巨像】
本当は巨大なアメンヘテプ3世葬祭殿の入口に配置されていた巨像だけど、
今は巨像しか残ってません。本当にひろーい広場にぽつんと残されている遺跡で、
ちょっとさびしそうです。
それに片方は修理中でした。
こんな大きなものは近くに行ってもしょうがないので、
遠くから眺めていると物売りのおじさんと犬が寄ってきました。
犬に「ぽち、ぽち」と呼びかけていると物売りのおじさんが
「ぽちじゃない」といいます。
そしておじさんが「しぇっしぇっしぇっ」って言うと、
犬はくるんとおじさんを見ました。
そしておじさんが「ナントカ」(覚えてない)って言うと
すぐにどっか行っちゃいました。
どうも名前は無いらしく、「おいで」と「どっか行け」の合図が
決まっている様子。
日本人だったらまず先に名前をつけたがるだろうに。。。
まさに文化の違いざます。


デカイんだわ、こいつら

すごく良い子

次はお待ちかね【王家の谷】
ここを最初の王家の墓地にしたのはトトメス1世。
コレまでの王の墓が盗掘されていたので、自分の墓を隠す目的で
ここにお墓を作ったらしい。
モっちゃんのお話じゃ、そんなわけで、お墓を作るときは場所や構造などは
かなりのトップシークレットで、ファラオと指揮官である神官が知るのみで
作業員たちも何を作っているのか分からないようにしていたのにもかかわらず、
ほとんどのお墓が盗掘されている。
このことから、どうやら盗掘者は神官であったという説があるらしい。
この旅に一貫して悪人として登場する神官ですもの、クイもその説に1票です。

さてこの王家の谷。
谷と言うくらいだから谷なんです。
ってことは山があるんです。
その山はクルナ山というんですが、
てっぺんの形がピラミッドになんとなく似てるんです。
これもここに墓場を作った理由らしいです。
ここのお墓たちはKV(King's Valley)で表されて、
調査順に番号がついています。
ツタンカーメンのお墓は62番目のお墓なのでKV62です。
んで、一年前に63番目のお墓がツタンカーメンの近くで見つかりました。
84年ぶりの発見です。
ここのお墓はみんな岩盤を掘って部屋を作っているんだけど、
古代はかなり雨の降る気候であり、
もともと谷だったんだから、水が入りやすい。
というわけで、お墓を掘り削ったら、
水漏れが無いようにまずコールタールでまんべんなく塗り、
その上に漆喰を塗りつけた。
そのため、レリーフなどの保存状態がすごくいいそうです。
そしてここ王家の谷も、お墓の中ではカメラ禁止です。


クルナ山先っぽがちょっとピラミッド

ちょっと火星っぽくない?


結構距離がございます

まず王家の谷の入り口から、カートに乗って移動です。
チケット一枚で3つまでお墓を見ることができますが、
ツタンカーメンのお墓はこの中に含まれず、別料金が必要です。
まず、ツタンカーメンのお墓を見学です。
急な階段を下りると10畳ほどの広い部屋がりその右側に部屋がもう一つある。
この部屋は床が1m近く低くなっていて、縦長になってる。
その部屋の壁にはさっき書き上げたような見事なレリーフと色彩が
一面に埋め尽くされている。
そして、下には棺があり、その中には今もツタンカーメンのミイラが眠っている。
これはこのお墓を発見したハワード・カーターの遺言だそうです。
結構小さいお墓でちょっと、びっくりしたけど、
壁の装飾はそれはそれは綺麗でうっとり。
若くして亡くなり権力も無かったツタンカーメンでさえこのお墓だもん。
ラムちゃんとかアメンホテプ3世とかのお墓を無傷で見たかったねぇ~。


モっちゃんステキでしょ

ツタンカーメン墓の入り口


お墓の中にはガイドは入れない

玄室の中 黄色くて明るい


さて、他のお墓です。3つまでどのお墓をみてもいいんだけど、
モっちゃんのお勧めは【トトメス3世】【セトナクト】【ラムセス9世】。
どれも壁画が綺麗に残っているらしい。
ここはずーっと坂道なので、とりあえず解散場所から一番近い
セトナクト(KV14)のお墓へ。
入り口には3人のエジプシャンがお昼休み中。
やたら明るいおじさんたちだ。
入ると緩やかな坂道になっていて両壁には見事なレリーフが
綺麗な色のまま残っている。
坂道の終点には美しいレリーフで埋め尽くされた部屋がある。
さらに奥には石棺の置かれた部屋があったが、
前の部屋とは打って変わって、かなり殺風景な部屋だった。
最初の部屋にいたおじさんに聞いてみると手前の部屋は女王の部屋。
奥の部屋が王の部屋だったらしい。
確かに美しい部屋にはネックレスや鏡台のレリーフが施されていた。
後で知ったが、ここはタウセレト女王のお墓をセトナクトが横取りして
建て増しして急遽作ったお墓だったらしい。
だからこんな風にまったく異質の部屋が同じお墓になってるんでした。
(※1:TravelParadaise)


玄室までの廊下※1

両サイドのキレイなレリーフ※1

なかなか進めません※1


女王の玄室です※1

とても綺麗に残っててびっくり※1


アヌビス神も美しい※1

奥の部屋、王の棺はショボイ※1


さて次はトトメス3世。
コレは一番上の方にあり、さらに長く細い階段を上らなくてはいけない。
当時はいったいどうやってこんなお墓を作ったのやら・・・
ここの壁画はなんだか絵というより文字とか暗号とかそんな感じで
簡略化というかデザイン化されているような雰囲気。
(※2:kv34)


地図がある

こんな上なのに盗掘されてるし


デザインみたいだよね※2

ガランとしてて美術館みたい※2

そして最後にラムセス9世と思ったがあと15分しかない。
無理だとあきらめた二人はゆっくりトイレ休憩をして、
集合場所まで行き、ガラベイヤのモっちゃんと記念撮影。
本当ならもっとすごく下調べしてくるとすごく面白い場所
なんだと思うけど、予備知識がちっとも無かったので、
比較的満足です。

次は大理石のお土産屋さん。
大理石はアラバスタと言って、お土産として有名だけど、
偽物もとっても多い。
本物は案外軽くて、光を通すんだって。
でも、クイはここでアラバスタではなく、真っ黒な石で
ヤーにそっくりな猫の置物を購入。
支払いはドルで、クイ担当の兄ちゃんが提示した金額は$27。
んで、クイは$12から交渉開始。
結局、$19で決着。
一番最後にアラバスタの塊を一つ袋に入れ、
「ワンダラーワンダラー」というので、根負けして$1あげちゃいました。
というわけで、$20のお買い物でした。


石屋?

もらった石と買った猫

すごくたくさん商品あり

次は【ハトシェプスト葬祭殿】
葬儀用の建物は西側なんですよ、見事に。
ここは1997年11月に観光客を狙ったテロが起こり、
日本人も10名が被害にあった。
この建物は周りを高い崖に囲まれており、
その崖の上から彼らはここに侵入したとのこと。
モっちゃん曰く、イスラム原理主義のテロなっているが、
エジプトは観光大国で観光で維持している国である。
そして国民も観光客が来なくなったら生活していけない人がほとんど
であるのに、どうして観光客が来なくなるようなことを行うだろうか。
テロの日、ルクソールのウィンターパレスという高級ホテルに
アメリカとイスラエルの観光客の団体が泊まっていて、その日は
このハトシェプスト葬祭殿を観光する予定だったのだが、
その団体のみ急遽予定を変更して、ココには来なかったそうだ。
そんなことからアメリカとイスラエルが関係していて、
決してエジプト人が行ったものではないと思うってことだった。
うーん。確かにねぇ。
この国は観光客がいなくなったら困ると思うもん。きっと。
そんな過去のおかげで、ここの警備はすごく厳重。
崖の上には小さな小屋や穴が作られて、機関銃を持った兵士が
配備されている。入り口も沢山の人がいます。
この葬祭殿は本当にすがたが美しい。
荒い岩肌の崖に囲まれて、すごく端正でシンメトリーな建造物は
その対比が異質ですごく面白いし、そそられます。


3000年以上前の建物ですよ

ハトホル神の柱


良く残ってた

さて誰でしょう

ホルス神、キレイ

この建物は3段構造の階段式になっていて、
第1はナイル川の氾濫の影響があり、
第2、第3テラスがミドコロのようです。
入り口には二つ植木の後があって、ここにはハトシェプストが外国から取り寄せた
香木があったそうです。
今ではすっかり枯れて、カラカラの株がちょこんとあり、
周りには吸殻やごみが捨てられていて、ちょっと悲しい。
第2テラスの向かって左にはハトホル神の礼拝堂があり、
ハトホルをかたどった柱は美しかった。
ここでもトトメス3世の怒りは行き届いており、
ハトシェプストのレリーフはきれーに削り取られております。
その中でも、第3テラスにはハトシェプストを宿した母親のレリーフや
アヌビス神やホルス神のレリーフが見事に残ってます。
また、ハトシェプストは海外との貿易に力を入れた人なので、
珍しい異国の植物やその様子、魚のレリーフなど変わったものが多いです。
ココは今までの階段式になっていて部屋になっていないので、
全てがオープンで明るい光でレリーフなど見ることができるのがイイ。
真夏だったら死ぬね、こりゃ。


妊婦 おなかの中にハトシェプスト

美しい鳥のレリーフ


数千年も経ってるのよ

ウジャトの眼


天井は星空になってます

神殿から見るとこんな感じ

ここにもやたら親切にレリーフの説明をするおじさん。
そして写真を撮れ撮れという。
やっぱりバクシーシの要求。
最初は新鮮だったそんなやり取りも既に面倒くさくなってきてます。
そんな感じで、この美しい葬祭殿ともお別れです。
帰り際に振り返ってみるけど、やっぱりビューリフルだわ。

美しいわよね


つづく・・・

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